本を古本屋や大手のチェーン店に持ち込んでも、さほど高く売れず、がっかりされている方も多い筈です。
また、これから実家にある読まなくなった本を引き取ってもらう場合の見積もり金額に納得できない場合もありうるかもしれません。
ここでは、本の買取価格がどのように決まるかを見ていきましょう。
高く売れる本
どのような本を購入するかは、人それぞれですが、いろいろな時代背景等から、そのものとして価値がある本があることも事実です。
たとえば、歴史的な書き物等はもちろん価値はありそうですが、そのようものは普通の人の手に入りにくいとすれば、少し前の時代の文豪やそれに準じるレベルの方の初版本等は若干、高く値付けされるようです。
また、大きな書店等で5000円くらいで売られている学術書がありますと、状態の良い本ですと、たとえば、4000円くらい古本屋で売られているとしますと、その4割から5割くらいで引き取ってもらえるとしますと、1500円から2000円くらいで売れる場合もあります。
もちろん、これより高く売れる場合もあれば、これだけの値が付かないこともあるかもしれませんが、実際に、このような取引の実状があるということです。
また、古本屋さんで、1万円くらいで売られている全集があるとしますと、たとえば、その売価の3〜4割くらいで買い取っていただけることはありうる話です。
それから、通常の業者では、タダ同然に扱われる本も、その価値がわかる専門領域を持つ業者では、ある程度の値が付くこともありますので、本を売却されようとする方は、このような点にも注目すべきでしょう。
あまり高く売れない本
簡単に言いますと、高く売れる本以外のその他、大勢にあたる本は、殆ど、値が付かないことが多いということです。
数百円はもちろんのこと、二千円以内で購入した本は、ほとんどの場合、あまり新しくなく、希少価値や際立った特徴のない本は、さほどの値が付かないことが多いとみてよいでしょう。
ただ、最近出たばかりの本で状態が新品同様の場合は、普通の書店よりも古本屋よりも少し安く買うことができ、業者もある程度、売れることが見込めますので、高価な学術書と同様の料率で売却することができる分野もありそうです。
本の買取価格はどう決まるか?
本の買取価格はあくまでも市場価値とその業者がその本を販売する際の原価の想定によって決まります。
そのため、同じ商品でも、デパートとスーパでは、値段が異なるように、扱う業者によっても買い取り価格が違ってきます。
実店舗を持たないネット上での業者の場合、運営のためのコストがあまりかからないため、引き取りの価格も高く設定することもあるようですので、このような業者に本を買い取ってもらうこともよいかもしれません。
また、多くの場合は、どちらかと言いますと希少価値のある本の方が高く売れます。
それは、その本の購入者の方が、その本をどのように生かすかとは、まったく相関しないとはいいきれないのですが、多くの場合は、ほとんど関係ないのではないでしょうか?