カテゴリー: 本の売り方と売るメリット

  • 5)本を売ることの社会的な意義

    これをお読みの皆様は、単に実家に残された本の後片付けと同時に多少の経済的なメリットをお考えの方が多いかもしれませんが、ご自身で読まれない本を業者の売却すること自体は、大きな社会的な循環を生み出す貴重な行い(営み)ともいえます。

    買い取り専門店に引き取ってもらった本は社会に循環して再利用される

    あなたが、本の買取業者に売却した本は、よほどひどい状態のものでない限りは、もう一度、古本屋の書棚に置かれたり、最近では、Web上のどこかの業者で、在庫リストに載ったりして、多くのものは、人目にふれることになります。

    重要なのは、本を活用したい人の選択肢が増えること

    もちろん、引き取ってもらった本がどこかで取り扱われた場合でも、その中には売れない本があることは事実なのですが、重要なのは、不特定多数の方に再活用される機会に恵まれることもありうるということです。
    これによって多くの方の読書や情報やノウハウの取得の選択肢が(古本は比較的安価なこともありますので)、経済的に恵まれない人も含めて、著しく増加し、それが個々人の豊かな人生、しいては、豊かな社会をつくるために大いに貢献しているといえるのではないでしょうか。

    もう読まなくなった本を流通させることには大きな社会的な意義がありそうです

    上述の通り、もう読まなくなった本でも、あなたがその本を読む前の段階にある人にとっては、有益な情報源かもしれませんし、またとない出会いの場でもあるかもしれません。
    特に古本は、通常の書店で売られている値段よりも安く買えることが多いですし、また、通常の販売ルートでは購入できないものも多く扱っていますので、人によっては、あまり、経済的に負担を感じずに、小説を読んだり、コミックを楽しんだり、また、人生にとって、またとない邂逅(貴重な出会い)ともいえる場をももたらすこともあります。
    あなたが、いらなくなった本を業者に売却するだけでも、それらが古本屋の書棚やWeb上の購入可能なリストに掲載されますので、他の大勢の方々が、それらの本に触れるチャンスが多くなります。
    このように実家で読まなくなった本を買い取り専門店に引き取ってもらうだけで、ある種の社会貢献をしているといえそうですので、このような機会を逃さないようにするのがよさそうですね。

  • 4)本の買取値段はどう決まるか

    本を古本屋や大手のチェーン店に持ち込んでも、さほど高く売れず、がっかりされている方も多い筈です。
    また、これから実家にある読まなくなった本を引き取ってもらう場合の見積もり金額に納得できない場合もありうるかもしれません。
    ここでは、本の買取価格がどのように決まるかを見ていきましょう。

    高く売れる本

    どのような本を購入するかは、人それぞれですが、いろいろな時代背景等から、そのものとして価値がある本があることも事実です。
    たとえば、歴史的な書き物等はもちろん価値はありそうですが、そのようものは普通の人の手に入りにくいとすれば、少し前の時代の文豪やそれに準じるレベルの方の初版本等は若干、高く値付けされるようです。
    また、大きな書店等で5000円くらいで売られている学術書がありますと、状態の良い本ですと、たとえば、4000円くらい古本屋で売られているとしますと、その4割から5割くらいで引き取ってもらえるとしますと、1500円から2000円くらいで売れる場合もあります。
    もちろん、これより高く売れる場合もあれば、これだけの値が付かないこともあるかもしれませんが、実際に、このような取引の実状があるということです。
    また、古本屋さんで、1万円くらいで売られている全集があるとしますと、たとえば、その売価の3〜4割くらいで買い取っていただけることはありうる話です。
    それから、通常の業者では、タダ同然に扱われる本も、その価値がわかる専門領域を持つ業者では、ある程度の値が付くこともありますので、本を売却されようとする方は、このような点にも注目すべきでしょう。

    あまり高く売れない本

    簡単に言いますと、高く売れる本以外のその他、大勢にあたる本は、殆ど、値が付かないことが多いということです。
    数百円はもちろんのこと、二千円以内で購入した本は、ほとんどの場合、あまり新しくなく、希少価値や際立った特徴のない本は、さほどの値が付かないことが多いとみてよいでしょう。
    ただ、最近出たばかりの本で状態が新品同様の場合は、普通の書店よりも古本屋よりも少し安く買うことができ、業者もある程度、売れることが見込めますので、高価な学術書と同様の料率で売却することができる分野もありそうです。

    本の買取価格はどう決まるか?

    本の買取価格はあくまでも市場価値とその業者がその本を販売する際の原価の想定によって決まります。
    そのため、同じ商品でも、デパートとスーパでは、値段が異なるように、扱う業者によっても買い取り価格が違ってきます。
    実店舗を持たないネット上での業者の場合、運営のためのコストがあまりかからないため、引き取りの価格も高く設定することもあるようですので、このような業者に本を買い取ってもらうこともよいかもしれません。
    また、多くの場合は、どちらかと言いますと希少価値のある本の方が高く売れます。
    それは、その本の購入者の方が、その本をどのように生かすかとは、まったく相関しないとはいいきれないのですが、多くの場合は、ほとんど関係ないのではないでしょうか?

  • 3)本を高く引き取っていただくための留意事項

    まとめて後片付けという位置づけで、本を業者の方に引き取っていただく場合も多いかもしれませんが、できるだけ好条件での買い取りをご希望される方もいらっしゃる筈です。
    ここでは、本をできるだけ高額で業者に引き取っていただくために心掛けておくことについて、チェックしてみましょう。

    本の状態を保つ

    一般的には、傷んだり、破れていたり、書き込みがあったりする本は高くは熟れません。
    また、ページの折れくらいでも影響しそうです
    常識的なことかもしれませんが、書棚にきちんとおさめたりする等の最低限の保管状態の確保は心掛けるべきいでしょう。
    また、高価な本は、カバーをつければ、痛みを防げますが、使い勝手がよいかどうかはわかりませんので、個人的な選択の問題になりそうです。

    所有する本にあった専門業者を見つける

    どのような本でも、比較的高価なものやまとまったものになりますと、それを取引するに見合った業者がありそうです。
    ご自身が価値があるとお感じになる本を高く売りたい場合は、このような業者を探されることをお薦めします。

    戦略的に本を古本で買い、それ近い状態で業者に引き取ってもらう

    ほぼ確実に、本がある程度の価格で売れる方法としましては、古本屋等で全集や比較的高価な専門書を購入したとしますと、それを読んでから、同じ状態を保って売れば、3〜4割等がっかりしない常識的な範囲での買い取り価格が期待できます。
    全集のように明らかに流通価値があるまとまった本がそろっている場合は、実家のご家族にも取り扱いに注意いただくような保管上の配慮を願いしておきましょう。

    購入時からの配慮が必要

    本を高く引き取っていただくには、購入時から、読んでいる期間はもちろんのこと、読み終わった後の保管についても、売却時のことを想定した配慮が必要です。
    ただ、気軽に読める方がよいと思われる方もいらっしゃるでしょうし、この種の配慮が無意味な本も多くありますので、本の種類や場合によって、保管の方法を区別しましょう。

  • 2)本の売却の手順

    ここでは、買い取り業者を活用した本の売却の手順を取り上げます。
    単純にこれだけの本を売ればよいという方と、そうでない方もいらっしゃるようですので、実家に比較的、幅広い分野で大量の本をお持ちの方を想定しています。

    お手持ちの本やCD等の把握

    まず、お手持ちの本やコミック、CD、フィギャー等でどのようなものがどれだけあるかをもれなく把握します。
    この段階で、買い取り専門店に関しても、Webで情報を把握しておき、区分分けの参考とします。
    また、当然かもしれませんが、今後も有用な本や読みたくなりそうな本は区別しておきます。

    業者の選定

    まず、実店舗を持たないインターネット上での業者の場合、運営のためのコストがあまりかからないため、従来の古本屋と比較して、比較的好条件の買取を設定しうることもあるようですので、このような業者をWeb検索等により調べて、取引の候補となりうる業者を洗い出すのがよいかもしれません。
    蔵書やお手持ちの本や各種媒体の種類や量によって違ってきますが、複数の専門的な買い取り業者と1〜2の多くのジャンルを扱う一括買取業者を選ぶのがよいでしょう。
    ここで気をつけなければならないのは、一括的な買取業者に関しても、適当に選ばずに、ポリシーで納得のできるところを選択すべきです。
    大手チェーン店のように刊行時期や状態重視で買取価格を決め、値が付かない本もあるところや、ISBNコードがついていれば、値が付くように条件を満たせば値が付くところもあります。
    おそらく片付け専門のようなところで、かなり低水準の引き取り価格で持っていくだけのところもあるでしょう。
    業者のポリシーは、様々ですので、できるだけ有利な条件の業者を探すのが得策です。
    また、一括的な買い取り専門店に関しては、専門的で特殊な分野も扱っており、取引の条件のあうところがあれば、一つの業者でも構いません。

    業者にコンタクトするタイミングや依頼の手順について

    すべての段階で本人が立ち会う必要があるどうかは状況によっても違ってきますが、売却の日を段階的に想定したうえで、業者にコンタクトを取り、段ボールの取り寄せや査定依頼をします。
    時期の優先順位としては、まず、高価な買い取り価格が期待できる本を専門的な業者に依頼して、残りを一括的な業者に引き取ってもらうのがよさそうです。
    査定で折り合いが付きにくい専門書や特定の高額買取が見込める分野は、できるだけ早めに、それ以外のものは、最後にまとめて多くのジャンルを扱っている業者にまとめてという段取りで実家のご家族や親類等に相談しながら、準備しましょう。
    査定を依頼し、結果について納得できなければ、キャンセルして、返品された後、別の業者に見積もりを依頼し、提示金額に納得できた段階で、代金を振り込み等の形で受け取ることにより売却が完了します。

  • 1)本を売る際の業者の選び方

    ひと昔前は、現在のような大手チェーン店もなく、お住いの近くの古本屋や首都圏にお住まいの方は神田や早稲田等の古本屋街のようなところで、本を買い取っていただくやり方が一般的でした。
    現在は、インターネットの普及により、Web上の広告から業者を探して、容易に本を売却できるようにもなってきていますが、いったいどのように業者を選べばよいのでしょうか?

    宅急便を活用して、手軽に

    引っ越しの際等にも、業者から段ボール箱を取り寄せ、荷物を詰め込むことがよくありますが、これと同様に、最近では、本の売却の際にも、業者に段ボール箱を無料で送ってもらい、それにもう読まなくなった本を詰め込み、宅急便で本の買い取り専門店に郵送し、査定と同時に買い取ってもらえば、簡単に本を買いとってもらうことができるようです。
    とりあえず、いらない本を処分さえできればよいという方は、業者によっては、信じられないくらい安いと感じられる値段でしか買い取ってもらえない場合もあるかもしれませんが、一回で、本の売却が完了できますので、これでよさそうです。
    ただ、この売却価格に不満をお感じになられる方は、少しでも高く売れるよう知恵をつける必要があります。
    実店舗を持たないネット上での業者は、運営コストの面で有利なため、従来の古本屋と較べて、高く買い取ってもらえることもありうるかもしれませんが、本そのもの価値等も考えていただくのがよさそうですので、この点に関しましては、後の項目で改めてご紹介します。

    業者の選び方

    業者によって、取り扱いの得意分野や取り扱いの範囲が違います。
    たとえば、コミックを中心に扱っている業者があったり、学術書を多く扱っている業者があったりします。
    このような専門店の場合は、目利きがあるためか、比較的、高価に買い取ってもらえる場合があります。
    また、取り扱いのジャンルが、本以外にCD、DVD、フィギュア等多岐にわたる場合もあります。
    様々なものを一回で買い取ってもらいたい場合はこのような多くのカテゴリに対応可能な業者を選択する方がよいでしょう。

    様々な状況によって、業者の選択が可能になってきている

    学者の方、コミック好きの方、音楽が好きな方等で、おそらく選択すべき業者が違ってきそうです。
    分野を特化した業者の方が、その分野での有意義な本の価値がわかりますので、高く売れる可能性があることは確かです。
    また、買い取りを一回で済ませたい場合は、買い取り価格はさほどでもないかもしれませんが、取り扱いジャンルの多い業者を選べば、少ない回数で本の売却を完了することができます。
    このようにお手持ちの本やCD等売却をご希望される媒体の種類によって、また、よりよい買取価格を希望されるか、あまり手間をかけたくないかによっても、様々な選択肢がありそうです。